【アーカイブ】

紛争6
文化庁 平成24年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
国際演劇年鑑2013(2013年3月発行予定)特集企画
2013年度

紛争地域から生まれた演劇シリーズ6
日本初訳3作品、リーディング&レクチャー


(写真:『燃えるスタアのバラッド』 撮影:高倉大輔 無断複写・使用厳禁)

私たちは戦争、暴力、支配を超えられるか?
1914−2014
〜第一次世界大戦から100年〜

2014年12月19日(金)〜23日(火・祝)
会場:東京芸術劇場アトリエウエスト

【プログラム】
12月19日(金) 19時【リーディング】『燃えるスタアのバラッド』(UK/イスラエル)
         
         【トーク1】(終演後)
         ゲスト:ニル・パルディ(Theatre Ad Infinitum)
         細田和江(イスラエル文学・文化、中央大学)


12月20日(土) 14時【リーディング】『燃えるスタアのバラッド』(UK/イスラエル)
         
         【シンポジウム1】(終演後)
         1914−2014と演劇〜ポストコロニアルの視点から〜
         パネリスト:ニル・パルディ、佐和田敬司(翻訳家、早稲田大学教授)
         吉川恵美子(ラテンアメリカ演劇、上智大学教授)
         司会:七字英輔(演劇評論家)

12月21日(日) 14時【ITI特別講座】『狂人と専門家』(ナイジェリア)
         「ウォレ・ショインカの世界」
         話と台本抜粋朗読 講師:粟飯原文子、出演:新井純
     
         【シンポジウム2】(特別講座修了後)
         戦争と演劇〜ギリシアから20世紀、現代〜
         パネリスト:鴻英良(演劇批評)、西堂行人(演劇評論家、近畿大学教授)
         坂手洋二(劇作家・演出家、燐光群主宰) 
         司会:七字英輔

12月22日(月) 19時【リーディング】『ブルカヴァガンザ』(パキスタン)
         
         【トーク2】(終演後)
         ゲスト:村山和之(南・西アジア文化研究、和光大学・中央大学)      

12月23日(火・祝)14時【リーディング】『ブルカヴァガンザ』(パキスタン)
         
         【ラウンドテーブル】(終演後) 
         演出家、出演者、翻訳者一同+ゲスト:新野守広(立教大学教授)
         宗重博之(劇団黒テント)


【リーディング】
燃えるスタアのバラッド Ballad of the Burning Star
UK/イスラエル
昨年のエディンバラ・フリンジフェスティバルで大賞受賞、
多国籍劇団によるパレスナ紛争を題材とした作品。

⇒写真アルバム

作:ニル・パルディ Nir Paldi
訳:角田美知代
演出:大谷賢治郎(company ma)
出演:板津未來、尾川詩帆、小山萌子(エンパシィ)、佐原由美(流山児★事務所)、土井真波
(劇団銅鑼)、古舘一也(company ma) 
演奏:鈴木正人


【作品解説】
ロンドンを拠点とする多国籍劇団 Theatre Ad Infinitum によって製作され、昨年のエディンバ
ラ・フリンジフェスティバルで大賞受賞、現在、英国ツアー中の作品。劇団はパリのジャック・ル
コック国際演劇学校の卒業生たちによって結成されたフィジカルシアターを基本とする団体で
ある。この作品の作・演出・主演のNir Paldiはイスラエル出身、パレスチナ問題を同時に「イス
ラエル問題」としてとらえ、紛争と占領がイスラエル人の心理にどのような影響と分裂を引き起
こしているかを「キャバレースタイル」を使って描き出している。


【リーディング】
ブルカヴァガンザ Burqavaganza
パキスタン
ブルカとは女性が外出時に着用するコート、あるいはヴェール、
イスラムの社会風俗を滑稽かつシニカルに描いた問題作。


(写真:『ブルカヴァガンザ』  撮影:石澤知絵子 無断複写・使用厳禁)


作:シャーヒド・ナディーム Shahid Nadeem
訳:村山和之
演出:西沢栄治
出演:明樹由佳、円城寺あや、加藤明美、小暮美幸(劇団だるま座)、大美穂、村井雄(開幕ペ
ナントレース)

【作品解説】
ブルカとは、パキスタン・アフガニスタンの女性が外出時に着用する全身を隠すコートまたはヴ
ェールを意味する。『ブルカヴァガンザ』はパキスタンの近未来における「ブルカ強制時代」を設
定し、若いカップルを通じて社会的風俗を滑稽かつシニカルに描いたものである。本作はパキ
スタンを代表する劇団の一つアジョーカー劇団で2007年3月に上演、4月に上演禁止争議が起
きた作品。同年5月再演の後、現在まで上演が続けられている。作家のシャーヒド・ナディーム
によると「ブルカは今や超保守的イデオロギーの象徴となっている。このイデオロギーは、西洋
世界への抵抗、女性の人権の否定、そして退化した政治意識しかもたぬ過激主義者たちを支
持するものなのだ。」(以上翻訳者村山和之による)


【ITI特別講座】
狂人と専門家 Madmen and Specialist
ナイジェリア
アフリカ初のノーベル文学賞劇作家の戯曲、本邦初訳初紹介。
内戦時の投獄体験をもとにした不条理劇。

作:ウォレ・ショインカ Wole Soyinka
訳:粟飯原文子
出演:新井純

【作品解説】
ウォレ・ショインカはナイジェリア出身の作家。1986年、アフリカ初となるノーベル文学賞を受
賞。1934年生まれ、ナイジェリアとイギリスの大学で文学を学び、1950年代後半にはロンドンの
ロイヤル・コート劇場に勤務。このころより次々と戯曲作品を発表していく。『狂人と専門家』
は、ナイジェリア内戦(ビアフラ戦争、1967-70年)の最中に投獄された経験をもとに書かれた
作品。1970年、アメリカで初上演。戦争を遠景に、権力欲にのまれ、悪に手を染めた医師を主
人公に据え、人間性を奪う戦争の狂気を不条理劇の手法で描いている。


料金:各回1,500円 トーク、シンポジウム、ラウンドテーブル込み。
(ITI会員は1,000円)
チケット予約開始11月20日予定

●お問合せ
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4−18−1 国立能楽堂内 
公益社団法人 国際演劇協会日本センター
Tel:03-3478-2189
会期中のお問合せはこちらまで→Tel:090-7255-0814

●チケット申し込み
E-mail: ititicket@gmail.com
Tel:03-3478-2189 Fax:03-3478-7218

氏名(フリガナ)・日時・枚数・連絡先等を明記ください。また、FAXも可能です。
料金のお支払いは、当日受付にてお願いします。
HP: http://iti-japan.or.jp



主催:文化庁、公益社団法人 国際演劇協会日本センター
共催:東京芸術劇場(公益財団法人 東京都歴史文化財団)
文化庁委託事業「平成26年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
国際演劇年鑑2015(2015年3月発行予定)特集企画


企画制作:公益社団法人 国際演劇協会(ITI/UNESCO)日本センター
会長:永井多恵子
副会長:安孫子正、吉岩正晴
事業委員長:高萩宏
制作統括:曽田修司
制作補助:佐藤武、後藤絢子
テクニカル・ディレクター:関口裕二
上演プロデュース:林英樹


協力
一般社団法人 日本演出者協会
国際演劇評論家協会日本センター
有限会社 バランス balance,inc.
Real Heaven


【会場】
東京芸術劇場
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1
電話 03-5391-2111(代)
<アクセス>JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線 池袋駅西口より徒歩2分。駅地下通路
2b出口と直結しています。



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